Azure Media Services + Flash Media Live Encoder によるライブ配信 (パート1)

Azure Media Service とは?

皆さん、インターネット動画配信はどちらのサービスをお使いでしょうか?YouTube や Ustream? あるいは ニコニコ動画でしょうか。

これらは共通して無料で使えるという大きな特長があり、多くの皆さんが活用されていますね。ただし再生画面に強制的に表示されるバナー広告やサービスロゴを排除したい、あるいは動画コンテンツを特定の視聴者だけに限定して配信したい、といった要求については各社ともに有償サービスオプションを購入する必要があります。

今回ご紹介するマイクロソフトの Azure Media Services (以下 AMS)は、こうした各社の有償サービスオプションを検討する際に、有力な候補の一つとなるものです。Azure Media Services は、Microsoft Azure クラウドプラットフォーム上で提供されるオンデマンド/ライブ動画配信サービスであり、バナー広告とサービスロゴの排除、多様な再生デバイス(PC、スマートフォン、タブレット等)用の自動的なメディア変換、主要CDNとのシステム面および料金プラン面での統合などの特長があります。また、他の各社の有償サービスとの比較において、初期費用無し、月額固定費無し、使った分だけ支払う完全従量制、費用を伴う機能ごとにこまかくON/OFFできる管理性などの特長があります。

また、AMS でのライブ配信は基本的に有償のサービスですが、現在 Microsoft Azure の新規の無償アカウントユーザーに対して、20,500円分のクレジットを提供するサービスが実施されています。この2万円のクレジットを使って結構なボリュームの配信ができてしまいます。是非試してみてください。

以下、AMS を使ったライブ配信の手順です。

ライブ配信の手順

パート1

  1. 準備 – Azure 無償アカウントの作成

パート2

  1. Azure ポータル – メディアサービスの追加
  2. Azure ポータル – チャンネルとイベントの追加

パート3

  1. Flash Media Live Encoder の設定とAMSへの接続
  2. Azure ポータル – ライブストリーミングのプレビュー
  3. Azure ポータル – ライブイベントの追加と開始

1.準備 – Azure 無償アカウントの作成

Azure無償アカウントを作成するために、マイクロソフトのAzure情報ページを表示し、「無料で始める」をクリックします。(下図赤枠)

Azure情報サイト

 

次の画面で「今すぐ開始」をクリックします。(下図赤枠)

Azureアカウント作成

次の画面で氏名、メールアドレス、連絡先情報などを入力し、「次へ」をクリックします。(下図)

Azureアカウント新規登録画面

次の画面で、ご自分の携帯電話やスマートフォンの電話番号を入力し、「テキストメッセージを送信」をクリックします。(下図赤枠)

認証コード受け取り方法

携帯電話やスマートフォンにSMS(ショートメール、ショートメッセージ等)で認証コード(6桁の数字)が送られます。受信した認証コードを入力し、「コードの確認」をクリックします。(下図赤枠)

認証コード入力

カード情報を入力して「次へ」をクリックします。(下図赤枠)

Azure無償アカウントでは、有償オプションを購入しない限りこのクレジットカードに課金されることはありません。Azureアカウントには「有償オプションを使用しない」というスイッチがあり、無償のAzureアカウントではこれが規定で「使用しない」になっています。有償オプションを使う際には、このスイッチを「有償オプションを使用する」に明示的に変更する必要があるため、気づかないうちに有償オプションを購入してしまったということがありません。さらに、新規の無償アカウントには20,500円分のクレジットが自動的に付与された状態でサービス開始となりますので、有償オプションを使用した場合でも、最初の20,500円分までは課金されない仕組みです。課金決済に使うクレジットカードの変更や追加、削除等は、アカウントの登録完了後にいつでも行うことができます。

カード情報入力

次の画面で「サブスクリプション契約、プランの詳細、プライバシーに関する声明に同意します。」にチェックを付け、「サインアップ」をクリックします。「サインアップ」をクリックすることでAzure無償アカウントが正式に作成されます。(下図赤枠)

ライセンス同意

次の画面で「サービスの管理を開始する」をクリックし、Azureポータルのトップ画面を表示しましょう。(下図赤枠)

Azure登録完了画面

下図の Azureポータルのトップ画面が表示されます。Azure Media Service だけでなく、Microsoft Azure のすべてのサービスをここで集中管理することができます。

Azureポータル

これでAzure無償アカウントの準備ができました。さっそくAzure Media Serviceを動かしてみましょう。

パート2へ続く

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*