レフ板のすすめ
今回は、<レフ板のすすめ>ということでお話しします。
自宅や事務所の一角で一人二人で簡単にできる撮影の想定です。
出演者がカメラに向かって説明するような撮影での照明を考えていきましょう。
Youtubeやニコ動でもよくありますよね。
何もせずにカメラを置いてその前に座り、部屋の明かりをつけると人の真上に照明が来ていて、顔が暗く映ったりします。
髪の毛の影、鼻の影、あごの影もできやすいし、彫りが深い人の場合は目の周りが暗くなったり・・
プロの撮影現場でも部屋の広さや部屋の既存の照明を使わなければいけない等の事情により似たようなことは良く起こります。
そんな時はレフ板です!
レフ板があれば光を曲げられます。届いていない場所に光を送ることができるんです。
まず、影になってる部分に光を反射できそうなところにレフ板を準備します。
そうしておいてレフ板の角度・被写体からの距離を調節して部屋の明かりや窓からの光の反射光を被写体に送ります。
反射が強すぎる場合はレフ板を被写体から遠ざけます。
ポイントはあまり下から反射させないこと、反射光を強く当てすぎないことです。あくまで暗いところを少し明るくしてあげる補助程度と考えれば十分です。
難点は撮影者兼被写体の自撮りではレフ板の位置を調節するのが難しいことです。
撮影時の被写体と同じような高さにぬいぐるみ・お面等凹凸のあるものを置いて調節できると良いですが、それも難しい場合は試し撮りしながらがいいでしょう。
そんなこんなで程よく反射光を当てると、暗かったところが生きてくるはずです。
白っぽいダンボールなどをレフ代わりに置いて試してみるだけでも効果がわかると思いますよ。
光を柔らかく反射拡散してくれるレフ板は様々な撮影に使えます。
屋外でも屋内の限られたスペースでも活用できる範囲は広いです。
これから照明を使った撮影を始めてみたいという方にも自信を持ってお勧めできます。
照明を複数台購入するのはかなり費用がかかりますが、レフ板であれば買っても安くすみますし、自作すれば数百円です。
ぜひ撮影道具にレフを加えてみてください。
デフューザーを兼ねたタイプなんかだとさらにいいかもしれません。
弊社でもKenkoのライティング レフの75cm角のやつを良く現場に持っていきます。なんと5種類の使い道があります。
ただ、剛性感には乏しいので、面を広く使いたいときは端を何か所かしっかり固定する必要がありますが、かさばらない割に広げると結構な面積があるので便利です。
これと照明1本で対応できるケースも多いので、照明の準備に時間がない場合などにも重宝します。
前述の部屋の照明のみを使用する場合でも、レフ版を使えば光を届かなかった場所に送れるのでだいぶ違ってくるでしょう。
以上、今回のテーマ、レフ板のすすめでした。
これから週一回くらいのペースでぼちぼち発信していこうと思います。
よろしくお願いいたします。